2022.07.21 BLOG
握力と噛む力
握力と咀嚼(そしゃく)筋の関係
嚙む力が弱っていると感じている方
噛む力が弱くなると、健康の基本である「食べる」ことに制限が掛かってしまいます。
固いものが食べられないことによって、栄養不足に陥る可能性が高くなります。
何でも美味しく食べるためにも、噛む力はとても大切です。
例えば、歯並びが悪いと、見た目の問題だけではなく、噛む力が弱くなります。
スポーツ等で歯を食いしばる局面において
十分に力を発揮できないという弊害が生まれることから、
マウスピースをしたり、歯の矯正をされる方も多いです。
さて、とても興味深いことに、
咀嚼筋と握力には、密接な関連性があると歯科医師さんから伺いました。
「握力が強くなると、噛む力も強くなる」
なんと、咀嚼筋が強い方は、握力も強いそうです。
つまり、噛む力が強い=歯を食いしばって力を出せる
だから握力が強いのだそうです。
逆も同じで、握力が強い方は、しっかりと歯を食いしばっているので
力を発揮しやすいという訳です。
それに関連することですが、
頭が疲れている時は、力が出ない=握力が弱くなっています
寝不足の際や、やる気が出ない時などに握力検査をすると
明らかに数値が下がっています。
これは、脳と指先は連動しているため、脳が疲労を感じていると
力を発揮出来ないためです。
逆に、指先をたくさん使うことは、脳への刺激を促し、認知予防になります。
そして、嚙む力と握力も、同じような考え方が出来るようなのです。
では、握力を鍛えると噛む力は強くなるのでしょうか?
これも、可能とのことです。
つまり、ウエイトトレーニング等でしっかりと体の筋肉の強化をしていくことで
咀嚼筋を強化し、噛む力を強くすることも出来るのです。
適切な筋トレは、体のあらゆる筋肉に良い影響を与えてくれるのですね。
健康は、自分の歯でしっかり噛んで食べることから始まります。
いつまでも、美味しく食事を楽しむために
握力を鍛えて、噛む力を維持していきましょう。